お岩さん(四谷怪談)の本当のお話ー前編ー

こんにちは。

まるで梅雨が戻ってきたようなお天気が続いています。

停滞する前線の影響で大変な被害が出ているようで、今後が心配されます。

皆さん、お盆の真っただ中、いかがお過ごしでしょうか?

 

今日はあの四谷怪談に登場するお岩さんのお話です。

そもそも、この怪談話を皆さん知っていますか?

以前はお盆になると、よくテレビでやっていましたけれど、最近はほとんど目にしなくなりました。

知らない方もおられると思いますので、以下、世間で知られているあらすじです。(wikipedia引用)

何度も舞台や映画、ドラマ化されてきたため、様々なバリエーションが存在するようです。

 

田宮又左衛門の一人娘であるお岩さんは容姿、性格に難があってなかなか婿をとることができませんでした。浪人の伊右衛門は、仲人に半ば騙されたかたちで田宮家に婿養子として入ります。

田宮家に入った伊右衛門は、上司となった与力の伊東喜兵衛の妾に惹かれます。喜兵衛は妊娠した妾をうとましく思っていたので、妾を伊右衛門に押し付けたいと思い、望みが一致した二人は結託して、お岩さんを騙し、田宮家から追い出します。

騙されたことを知ったお岩さんは狂乱して失踪します。お岩さんの失踪後、田宮家には不幸が続きお家は断絶になりました。その跡地では怪異が発生したことから於岩稲荷が建てられということです。

私が過去にテレビで見たのは、お岩さんは夫から毒薬を飲まされ、だんだん醜い顔になり、くしで髪をすくと毛がごっそり抜け落ちる、そして死んでしまう、というお話でした。

亡くなったお岩さんは戸板に貼り付けられ川に流されます。その後、幽霊となって出てきて、夫であった伊右衛門にしつこくからみ、伊右衛門は狂ったように刀を振り回して、誤って後妻を切りつけてしまう・・・というストーリーでした。

現代でもテレビや舞台などで四谷怪談をやる時は、祟りを恐れてお岩さんの神社でお参りをするそうです。

ところが、「於岩稲荷田宮神社」にある由緒書きには次のように書かれています。

お岩さんは江戸初期に実在した人物で、夫の田宮伊右衛門とは人も羨むような仲の良い夫婦でした。お岩さんは日頃から田宮家の庭にある屋敷神のお稲荷さんを信仰していてそのおかげで、夫婦の蓄えは増えかつて栄えていた田宮家に戻りました。

信仰のおかげで田宮家が復活をしたという話はたちまち評判になり、近隣の人々はお岩さんの幸運にあやかろうとして、屋敷神を「於岩稲荷」と呼んで信仰するようになりました。

お岩さんが亡くなって200年の月日が経ってから、鶴屋南北がお芝居の話「東海道四谷怪談」を書きました。そのお話は江戸で話題になった事件をいくつか組み込んで作ったもので、お岩さんとは全く関係がないものです。

と、まあ世間で知られているお岩さんの怪談話とはまったく違うようです。

 

稲荷神社の神様のお話

お岩さんは亡くなったあと、2回生まれ変わったそうです。2回目の転生が終わって、あちらの世界に戻った時に、日本中の人の意識の中で自分が「化け物」になていることを知り、憤り、くやしくて、くやしくて仕方がないという感情に支配され、2回目の転生の人物の姿ではなく、お岩さんという人物に戻ったそうです。

くやしさや悲しみの感情は、強烈な執念となって本人自身を強くしばってがんじがらめにしてしまうそうです。

あちらの世界に戻ると、そういった感情は手放せるそうですが、お岩さんの場合、人間界で作った感情ではなく、あちらの世界で作った感情なので執念になったようです。

自分がかつて、正直に、幸せに、精一杯生きたのに、そんな怖ろしい人間だというお話の主人公にされているなんて、ありえないです。そりゃあ、くやしくて汚名を着せらたことで祟りたいくらいですよね。

でも、お岩さんは当時(2018年)、ただただ泣いて、真実を桜井識子さんに伝え、何とかしてほしい、とお願いしたそうです。(桜井識子著書:「神様のためにあなたができること」引用

長くなったので、後編に続きます。

 

今日も幸せな一日となりますように

 

 

 

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