こんにちは。
先日、仕事先の工事のため、桜の木を伐採した際にもらった桜の枝です。
部屋の中が温かくて、桜が開花しました。🌸可愛いですね。
今日は認知症のことを書いてみます。
とはいえ、医学的なことではありません。
認知症はとても不思議な病気で、以前介護職をしていた時に感じましたが、重度の認知症の方でも時々普通の状態になられることがあります。
時々、びっくりするくらいまともな会話をされることがあります。
そのような時というのは、脳がうまく心を認識していて、魂と肉体が繋がっている状態なのだそうです。
反対にわけわからないような時というのは、魂が体から抜けて出て肉体のそばに立っていたりするそうです。そうなると、肉体は肉体でしかなくなるそうです。
魂が肉体から離れた状態では、うまく機能していない脳を使ってしゃべったり行動します。暴言を吐いたり、いわゆるおかしい状態になります。
このような状態になってしまった時の魂がどのような感じなのかを、桜井織子さんが神仏に聞いて書いたお話があります。
認知症になった当の本人はどういう感じなのだろうか?ということを神様と仏様に聞き、「神仏のなみだ」という本の中の「閻魔王庁ものがたり」で、フィクション形で書かれています。
お話は高齢夫婦の奥さんの方が認知症になり、夫が介護をするというお話です。介護に疲れた夫は妻を殺害してしまいます。
ー本文抜粋ー
魂が横に立っている状態の、つまり、肉体だけの妻は、うまく機能していない脳を使ってしゃべったり、行動をする。忠之(夫)に向かって、「あっちへ行け!バカやろう!」と大声で叫ぶこともあった。
しかし、横に立っている魂の妻は、忠之に手を合わせて謝っていた。ごめんね、忠之さん、ごめんね、と。そのような状態になった妻の魂もつらいのだった。
食べ物を床に吐き捨てている時も、魂の妻は、聞こえないと知りつつ必死で誤っていた。
「忠之さん、つらいね、悲しいね。ごめんなさい。本当にごめんなさい。許してね」
魂の妻は、膝をついて拭き掃除をしている、年老いたゴツゴツの忠之の手や、丸くなった背中を優しくさすりながら涙を流していた。口から出したもので汚れた服を着替えさせているその横でも、
「夕方のお風呂まで放っておいて構わないのに・・・ありがとう。清潔にしてくれてありがとう」と、感謝をしていた。魂の妻はすべてを理解していて、こうして見えないながらも、忠之を励まし、感謝をし、謝罪しているのだった。
忠之が声を上げて大泣きしている時は、横で魂の妻も一緒に泣いていた。突っ伏して泣いている忠之の背中を、一生懸命に撫でている、ごめんなさいを繰り返しながら・・・。
これから罪を犯すであろうことを予測した妻は、自分が殺されることは平気だが、愛する夫が罪を犯すことを止めなければ!と思った。が、肉体の脳が心を認識できないので、肉体が使えない。止めようがないのだった。
魂の妻は忠之に寄り添い、涙でくしゃくしゃになっている忠之の顔を撫でた。
親が幼い子どもにするように、優しくゆっくりと、あふれる愛おしい気持ちを手に込めて、そっと撫で続けた。そして、最後に言った。
「忠之さん、ありがとう」
そして、妻は夫に殺されます。
※続きます。
今日も素敵な一日でありますよう(*^^*)
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