PDCAサイクルの重要性とその意義

今日の経営環境は複雑で変化に富み、非連続のなかで、将来を予測するのは不可能に近い。そうしたなかで、ビジネスパーソンとして経験を積むに従い、今までと同じことをしていたのでは、もはや、成果を上げることは無理でしょう。今、自分に何が求められているのか、社員一人ひとりが常に問題意識を持ち、主体的に取り組んでいかなければなりません。

一人ひとりがもっと良くしていこう、という強い意志を持ち、成果に向かって的確な仕事をしていくことが期待されます。このような活動を進めていくのに効果的なマネジメント手法の一つが「PDCAサイクル」です。

「PDCAサイクル」とは、

1、計画を立てる(Plan→P)

2、計画に基づき実行する(Do→D)

3、進捗を管理、検討する(Check→C)

4、問題があれば対策を推進し目標を達成していく(Act→A)

上記の活動で得た経験や情報・知見を次の計画に活かす、ことがPDCAサイクルの流れです。その意義は、

・成果に向かって確実に仕事を進めることができる

・リスクを軽減できる

・問題発生に素早く気づき、対処できる

・仕事を評価することで、次の指針を生み出せる

1 まず、課題を設定し、その課題を達成するための目標を立てます。目標は3項目(達成項目・達成期日・達成水準)で成果を評価できるようにします。次に、計画づくりをする。計画づくりとは、設定した目標の達成手段とスケジュールを考えることです。

2 目標を達成するには、計画を着実に遂行する必要があり、その過程を適切に管理し、計画の見直しを行う。必要であれば、計画の変更も柔軟に対応しなければならない。問題が生じた場合は、段階を踏んで適切に対応し解決していきます。

問題解決のStep

問題の発見 ⇒ 原因の究明 ⇒ 解決策の立案 ⇒ 解決策の実行

Point:問題が顕在化する前に発見することが大切です。各ステップで重要なことは、論理的に考えることです。論理的思考・創造的思考・仮設思考は欠かせません。

3 仕事を終えたらそれで終わりではなく、終わりを確認し、振り返ります。その際、「目標の達成度合い」「過程の良しあし」の2点で振り返り、仕事の改善点を見つけ出します。

仕事の改善において日常的に心がけること

・ムリ・ムダ・ムラをなくす

・マニュアルを作成し、うっかりミスをなくす

・時間など、すべてにコスト意識を持つ

・モノや情報の整理整頓をする

4 振り返りにより発見した改善点は、新たな課題、次への指針として取り込む。

このように、PDCAサイクルを経て培ったノウハウは次に活かしてこそ、意味があり、これを継続し回し続けることで、レベルアップを図ります。冒頭で述べたように、もはや今は、与えられた仕事をこなすだけで成り立ちません。常に問題意識を持って主体的に業務改善を行うことで、レベルと成果を上げることができるのです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です