恋愛で悩むとき

今風の髪型、洋服で身をまとい、お洒落にみえるA子さんは長い間、恋愛から遠ざかってきたと言います。聞けば、もう10年ほど彼氏ができないと嘆きます。

彼女の話では、好きになっても別れを言われると、忘れられなくなり、追いかけたくなるそうです。そう、彼女はプライドが高く頑固であるがゆえに、相手に断られると執着し、ズルズルと引きずってしまうのです。

自分のことを高く理想化してしまっていて、自分に合う相手も、このような人でなければダメと決めつけてしまっているのです。

うわべだけのことにとらわれてしまうと、中身が見えなくなります。これは、なにも恋愛に限ったことではありません。

私たちの身の回りには、あらりとあらゆる情報が溢れていますが、何を求めるのかその本質を知らなければ、何も求めるものは手に入ってはきません。恋愛も同じです。相手の本質を、中身を知ろうとしなければ、上手くいきません。

A子さんは相手に対する条件が高学歴、高収入、一流企業、容姿など、うわべの条件が決まっていました。そうでないと、自分にふさわしくないと思っていました。

この10年の間には、A子さんに好意を持ってくれた人もいたのですが、そういう人には彼女の気持ちがなかったようです。

恋愛において「感覚」は大切ですし、外見による「第一印象」というのは相手を判断するうえで重要です。けれど、長い目でみると、その人の中身が一番重要になってきます。                                     もし、結婚を踏まえた恋愛を考えるならば、長い目で見通すということも必要になります。

A子さんに何が足りなかったのでしょうか?

相手の本質を見る、「人を見る目」が足りなかったのです。では、「人を見る目」は、どのとうにして養っていくのでしょうか。日常の自分自身の生き方が、反映されます。人と接し、自分の価値観というものが正しいかどうか、いつも考えなければなりません。

相手のうわべに高いプライドを持ち続けることは、恋愛を遠ざけてしまう原因そのものです。

こちらに好意をもってくれる人というのは、自分では気づいていない自分の長所を教えてくれることがあります。すると、人は自分に自信ができて、いきいきとした人生を歩んでいけることができるのです。

また、誰かが自分に好意を抱いてくれているということは、かけがえのない素敵なことだと思います。初めのうちは好きでなくても会って話しをするうちに、だんだん相手のことがわかり、それで好きになっていくこともあります。むしろ、そういうおつき合いの始め方の方が、関係性が長く続くことも多いように思います。

感情から入ってしまう恋愛というのは、熱が冷めた時、別れるのか、情でつき合いを続けるかのどちらかになると思います。情けでつき合ったとしても、本当の相手の中身をみていないため、長く続かないように思います。

恋愛の初めの感情の高ぶりは「異常」で「通常」ではありません。高ぶりが大きいことと素敵な恋愛ができることは関係がないのです。ある程度、おつき合いをして、冷静になった頃、二人の関係性が見えてきたりします。

恋愛にその「異常」な高ぶりを求めているうちは、本当の、本物の恋愛は難しいと思います。

恋愛で悩むとき、

「自分に合った人がいない」と思うのではなく、                     「自分の考え方、相手に対する見方に問題がないか」                   「自分は人間的に魅力があるのか」

といった視点で、今一度、自分の恋愛や人生における考え方を見直す必要があるように思います。

 

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