NHK連続テレビ小説「半分、青い」第80話「まー、あかん」

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NHK連続テレビ小説「半分、青い」の第80話を観て。

主人公の鈴愛が夢であった漫画家を、その可能性を信じられなくなり、辞めようと決意し、実家のおじちゃんに伝えたときのことです。

鈴愛「まー、あかん。と思う」

おじいちゃん「ほうか、あかんか。まっ、そういうことも、ある」(セリフが違っているかもしれませんが、こんなニュアンスです)

と、あっさり納得して「そういうことも、ある」と鈴愛が漫画家を辞めることを認めたのでした。

このテレビ番組を観てない方には、状況がつかみにくいと思いますが、おじいちゃんは孫が夢(漫画家になって成功する)を諦めることに何も言わず受け入れたのでした。

ふつうであれば、「どうして?」「諦めてはだめだよ」「今までの努力はどうするの?」と、まあ矢継ぎ早に言ってしまいそうなところです。

ところが、おじいちゃんは優しく、鈴愛に寄り添い、「そういうことも、あると」と受け入れています。

この神対応によって鈴愛は自分の居場所をなくすことなく、涙を流しながら、でも笑顔で漫画家を辞める決意をしたのだと思います。

人は 頑張っても、頑張っても届かない境地というものがあるのかもしれません。それでも、夢を抱き、夢を見て進んでいこうとします。

そこで念願通り、夢が叶えられたのなら、それはもう幸せですね。

ですが、世の中、すべての人が思うように夢が叶えられる訳ではありません。

鈴愛のおじいちゃんが言うように「そういうことも、ある」のです。

だからといって、落胆することはありません。叶えられなくても大丈夫なのです。失うことを恐れなくてもいいのです。

夢を叶えている人を羨ましく思わなくていいのです。

なぜなら、失うことで入ってくるものもあるからです。そうです。諦め、手放すことによりあなたのもとに、新しく舞い込んでくるものがあるのです。

あなたには別のものが用意されているからです。

そして、今まで頑張ってきた自分をやさしく、愛おしく思って大切にしましょう。「よくやったね、頑張ったね」とねぎらいの言葉をかけてあげます。夢を追い続けた過去を、その時を胸に刻みます。そうすることで、「思い」は心の中で生き続けるでしょう。

この世で形あるものや得たものは、いつか失う時が訪れます。出会いや別れもそうです。ですが、その過程で味わった「思い」はずっと胸の中に生き続けます。たとえ世の中が移り変わろうと。

失うことを恐れなくなったとき、人は安らかな幸せを得るのです。鈴愛のおじいちゃんのように「そういうことも、ある」と言えるのです。

人は生きている間、何度も希望と挫折を味わい、時は過ぎゆきます。喜びと悲しみのはざまで。

そして、いつか、すべてを包み込むような寛大な愛や、優しさを手に入れることができるのでしょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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