病院ラジオ

こんばんは。

冬の夜だというのに、暖かいです。

夕方の天気予報のこの先の予想は、このまま、暖かいまま春を迎えることになるとか・・・🌸

 

昨日、「病院ラジオ」というTV番組を観ました。

お笑いコンビのサンドウィッチマンの2人が舞台となる病院に出向き、限定のラジオ局を開設し、その特設ラジオブースに入院患者や家族をゲストとして迎え、病と闘うさまざまな思いや苦悩など、普段はなかなか口に出せない本音を聞くというものでした。

これはベルギーで制作されたドキュメンタリー番組「Radio Gaga」の日本版だそうです。

もうすでに5回の放映があったようですけど、昨日初めてこの番組を知り、私が観たのは子ども病院でのものでした。

ゲストとして登場したその子は、男子学生で眼に病気があり、片方は失明していて、もう片方は白内障だそうです。外に出ると光に反応してしまうため、帽子をかぶりサングラスをかけているそうです。

ある日のこと、いつものように帽子をかぶり、サングラスをかけていると、他の人から、どうしてそのように帽子とサングラスをしているのか聞かれ、答えるのが嫌で黙っていたら、いきなり顔にツバをかけられたことがあったそうです。

男子学生は今までずっと、「ふつうが良かった、ふつうになりたかった。ふつうになりたい」と思っていたそうです。

ところが、大学に入るとさまざまな価値観をもった人がいて、今まで「ふつうがいい」と思ってきたけど、「ふつう、って何?」と思うように変わったそうです。

男子学生の話では、大学の知人は「僕は家を持たない。なぜなら、泊まったところが家になるから。公園で泊まれば、公園が家になるし、友達の家で泊まれば、そこが家になる」と言い、衝撃を受けたようです。

今までの自分の考えや価値観を覆されたのだと思います。ふつうではないことがその人の個性として成り立ち、その人の概念を作り上げてしまうのです。それを、人が認めれば、ふつうだということです。

男子学生が、「今までふつうと思ってきたことが、ふつうではなかった」と言った言葉が、心に深く刺さりました。

 

私たちが「ふつう」と思っていることって、何を基準にそう思うのでしょうか?

これって、自分の感覚で判断しているのだと思います。だとすれば、一人ひとり感覚は違うので、「ふつう」も人それぞれ違うはずです。他者を認めることはとても大切です。なぜなら、それは自分も認められることになり、人に認めてもらえると、うれしいですよね。

この番組を観て、健康な人であっても、病気や障害があっても、何も特別なことではなく「ふつう」だと、人々が思えるような社会であってほしいと思いました。

 

 

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