同調するということ

こんにちは。

先週、仕事で送付分を作成しているとき、季語をどれにするかで「向春」にしました。

この言葉は立春以降~2月いっぱい使えるそうです。「向春」は「まだ、寒さは残っているものの、日一日と春に向かっていく様子・・・」まさに、今の時期にぴったりですね!

今日は雲の多い日ですが、暖かいです。

皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

 

私は猫が好きで、飼っています。その猫ちゃんは、家の近くの田んぼで3日間くらい夜になると鳴いていました。

今まで、夜に猫の鳴き声なんて聞いたことがなかったのに、突然、ある日から聞こえてきたのです。

多分、誰かが捨てたのだと思いました。さすがに3日目にもなると心配でいたたまれなくなり、様子を見に行きました。

その猫ちゃんは人慣れしており、つめも手入れがされていて、確かに飼われていたのでしょう。

それでも、もしかしたら迷い猫ということもあるので、警察や動物病院に聞きましたが、何もわかりませんでした。

それから、保護した猫を飼ってくれる方を探しましたが、見つからず、わが家の一員になったのです。

 

最近、いろいろな猫ちゃんのユーチューブを見るようになり、初めは可愛い幸せな猫ちゃんの姿を見て、「カワイイ~♡」と言いながら楽しんでいました。

それが、だんだん保護猫や地域猫活動をされているものを見るようになり、活動されている方々に尊敬と感謝の気持ちを抱くとともに、人間の都合で猫を捨てるということや虐待をすることに、怒りを感じるようになっていきました。

気がつけば、そのような悲惨なものを探して見ていたのです。

当然、怒りの感情は心を支配しはじめ、いつもイライラ、許せないという感情が湧いてきます。

完全に自分の意識がネガティブに乗っ取られていたのです。

世の中には、動物のことだけでなく、悲惨な出来事はたくさんあります。

でも、どれも今の自分が抱えて、どうにかなるような問題でもないのです。

「ひどい」や「かわいそう」に、視点を向けている自分に気づくことが大事です。

 

心理カウンセリングでクライアントに共感はするけれど、同調はしないというのがあります。

この2つは似て非なるものなのです。

「共感」は相手の気持ちを汲み取り、寄り添います。相手がどのように感じているかがわかり、その感情を共有することです。

「同調」は相手と同じ意見や態度になることです。「ホントにそうだよね」と同調することは、相手の意見や考え方は間違っていないよ、と言っていることになります。

前述の悲惨という事象から、私が批判や怒りを感じるのは、同調しているからですね。

事象そのものにジャッジをしない、ということが大切ですね。

 

今日も素敵な一日でありますように。🌸

 

 

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