不幸とは

こんにちは。

今日からは梅雨本番ということで、しばらく雨が続くようです。

これから暑い夏を迎えるにあたっての、必要な水なので仕方ありません。

一昨日のラジオ番組に、あの盲目の世界的ピアニスト辻井伸行さんのお母さん、辻井いつ子さんが出演されていました。

辻井さん(お母さん)は、伸行さんがヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで日本人初の優勝をされたことを大変うれしく思っていると、おっしゃっていました。

生まれながらにして盲目の息子、伸行さんを育てることは、想像を絶するほどのことだったと思います。でも、その当時のことを聞かれると、意外にもお母さんはさらりと、明るい声で「ええ、大変でした」と答えていたのが印象的です。

多分、伸行さんが「音」にとても敏感でその才能に気づいたとき、心に光が差したのだと思います。

それにしても前向きに行動されたには、ある方の助言もあったようです。その方は人生途中から盲目になられた方で、辻井さんは「目が見えないのにお花見や外に連れて行くことは本人にとってどうなのか?」と、たずねたそうです。美しい花や景色が見えないのに・・・と。

すると、その方が言われるには、お花は見るだけではなく、匂いや触った感触、かたちでも十分楽しめると言われたそうです。

外に出れば、さまざまな音でも楽しめるそうで、それを聞いた伸行さんのお母さんは、躊躇なく外に連れ出すようになったとか。

そして、「障害は不便ではあるけれど、不幸ではない」と言われました。さらに、「私はこの子を産んでいなかったら、人間としてこんなに成長できなかった」と。

まさに困難を乗り越えて、幸せを感じていることがうかがえる、そんなお話でした。

そのことは、他に例えても言えます。お金もないと不便だけど、不幸ではないです。便利な物品などもないと不便だけど、物がなくて不幸とは思いません。

自分がいつも不幸だと嘆いている、または思っている方は、その原因を探ってみるといいかもしれません。原因に隠されている心の本質、本音にスポットを当ててみます。

すると、そうでなくても、それがなくても「不幸ではない」と気づかれる方も多いと思います。

今日も素敵な笑顔で過ごせますように!

 

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