千葉県で起きた虐待事件から見えるもの

小4の子どもが父親に虐待され、死に至ってしまいました。                            まだ、東京目黒で起きた5歳の女の子の虐待事件が記憶に新しいところです。

今回の事件ではニュースで知る限り、学校、教育委員会、児童相談所の対応に憤りを隠せません。珍しい事件ではないからです。最近では頻繁に起こっている親から子どもへの虐待。その対応があまりにもお粗末です。                    特に児童相談所の対応においては、職員の人手不足がこのようなことを招いた要因の一つだと言われています。

そもそも、児童相談所などで働くには公務員でなければなりません。その上、臨床心理士の資格が必要です。しかし、臨床心理士になるには指定の大学院または専門職大学院を修了し、受験資格を得ることができます。よって、ハードルがかなり高いのです。

自分が心理学の勉強を始めて感じたのですが、心理学に興味を持って、勉強している人は結構いるんだと。それも、中高年世代にです。スクーリングなどでそのような方々と話しをしてみると、理由は様々で、自分のためや他人とのコミュニケーションを円滑にするために学んでいる人もいますが、誰か困っている人の役に立ちたいといった理由で勉強されている方もよく見受けられます。

実際、私自身も助けを必要としている人の役に立ちたくて、中高年ではありますが心理学を勉強中です。しかし、このように人手不足とされているところ、児童相談所などで働くための資格取得はまず、困難というか無理に近いです。            臨床心理士になるには、その道のりを考えると、若い時に目指したほうがいいでしょう。                                       しかしながら、人生経験豊富な中高年や社会人も勉強して、少しでも役に立ちたいと思うのです。                                   そのような人手不足が原因の一つで、事件が起こってしまうよう場面で働きたいという気持ちが、活かされないものかと思います。

心理学の国家資格としてキャリアコンサルタントがあります。この資格は厚生労働大臣が認定する講習過程を修了すれば受験資格が得られます。たしかに、虐待のような問題を取り扱うのには、そうそう簡単にはいかないでしょう。             ですが、すでに虐待は増え続け、問題を扱う職員の人手不足なのです。

そこで、私個人の意見ですが、臨床心理士とまでいかず、もう少しハードルを下げて、ある種の、例えば虐待やいじめなどに特化した講習過程を修了した後、受験資格が得られるようになれば、人手不足の解消に繋がるのではないでしょうか。この場合、解決に目を向けるのではなく、専門に繋ぐ窓口として考えます。                       そして、虐待をする親の心を救う手立てとして、もっと身近なところに、例えば、コンビニエンスストアやスーパーなどに相談窓口があれば、悩みを抱えている人が利用しやすくなります。                                     あくまでも、その窓口では虐待の芽を拾うこととし、その後、行政担当、専門家と連携を図ります。

以上、個人的な意見で、偏った方面でしか見ていないかもしれませんが、虐待をなくすために、様々な方面からの改善がなされることを期待します。亡くなられたお子さんのご冥福をお祈りするとともに、二度とこのような事件が起きないことを願っております。

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