ボランティアの問題

世界各国で起こる災害などで、今ではボランティアは、なくてはならない存在となっている。行政だけでは追いつかない部分への、ボランティアによる支援活動は重要な役割を担う。ボランティアは身近なところでは、

・町内清掃活動

・寄付・募金活動

・催し物・イベント等の支援活動などがあり、

・外国人支援活動

・災害復興支援活動

など、様々な種類がある。また、世界では貧困層や難民に対してのボランティアもある。先日は、駅でホームレスの人たちに、食事を無料提供している様子を目の辺りにした。

このようにボランティアと言っても多種多様である。そこで、ボランティアの意味を検索してみると、「自発的に他人・社会に奉仕する人、または、活動を指す」(ウキペディア引用)となっている。これは、素晴らしいことで、自身の人生にも影響を与える尊い行いだと感動する。

しかし、この尊い行いのはずのボランティアにも抱える問題がある。様々な問題が発生する中で、今回、災害時における「復興支援活動」の問題を考えてみた。今年9月に発生した北海道胆振東部地震や7年前の東日本大震災などでは、多くのボランティアの人々が現地へ行き活動している。その活動は、被災地の助けとなり、励ましにもなっている。被災した過去のある人が、恩返しで、他の被災地でボランティアを行う、という動きが広がったとも言われている。

その反面、「観光気分や野次馬感覚で来ている。人から感謝されることを楽しみにやって来ただけ」などの批判の声も上がった。

ボランティアの参加理由を調べてみると、

1位 社会の役に立ちたいと思ったから(47.7%)

2位 自分や家族が関係している活動への支援(30.4%)

3位 自己啓発や自らの成長につながると考えるため(30.1%)

次いで参加の妨げとなる要因

1位 参加する時間がない(53.8%)

2位 ボランティア活動に関する十分な情報がない(39.8%)

3位 参加するための休暇が取りにくい(31.2%)                                  (平成28年市民の社会貢献にに関する実態調査より 内閣府公表)

この調査からわかるように、半数近くの人が、人の役に立ちたいと思い、ボランティア活動を行っているのである。ちょっとした自分探しや、興味本位で被災地のボランティアなどできないと思う。ほんの僅かな、心ない人たちの行動が、このような批判を招いてしまうものだ。相手の身になって考え、行動できるような、そんなボランティアを目指したいものである。

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