おはようございます。
昨日からの雨で九州地方では、土砂崩れなどの被害が出ているようです。 どうぞみなさん、気を付けてください。 この辺り(隣の市の東部)では、水不足でとうとうダムが渇水してしまったと、テレビでダムの水が無い底を映していました。 ダムの底って、ほとんど見ることはないですよね。橋があったりして、異様でした。
さて、今日は知人、S氏の体験談です。
S氏はある会社の営業をされていました。 30歳の頃、上司から突然チームリーダーを任され、部下ができました。 営業成績を上げようと頑張るのですが、結果が出ません。 上司からは怒鳴られるし、部下からは文句を言われ、最悪な状態が続いたと言います。
だんだん眠れなくなり、眠るためにお酒を多量に飲むようになったそうです。 けれど、逆に眠りが浅くなってしまい、いつも眠い状態だったそうです。
ある日、朝起きて会社に行こうとすると、玄関から出れなくなってしまったそうです。ドアを開けて出ようとするも、足が動かなかったそうです。 「あれ、おかしい?」と、またドアを開けて出ようとするけれど、なぜだか玄関から出れなくなってしまったと言います。
今日は一日ゆっくり休もうと思い、会社に上司に「今日は休みます」と電話したそうです。 次の日、また玄関のドアから出れなくて「今日も休みます」と伝えたそうです。と、それから会社に行けず、何をしていたかというと、部屋の隅で体操座りをしていたそうです。S氏の心はボロボロの雑巾のようだったそうです。
そんな日々が続いたある日、部下が部屋に来て、身の回りの物を入れたバックとともにS氏はタクシーに乗せられ、駅に連れて行かれたそうです。新幹線に乗せられ着いた駅では実家の両親が待っていたそうです。
S氏は実家で休養を取ることになったのです。 この時、両親から日記を書いてみてはどうかと提案されたそうですが、「日記を書いていたら、おそらく自殺していたと思います」と言われました。 日記に負の感情を書き綴れば、負の連鎖で自分がそこに吸い込まれてしまったと思うと。
S氏には妹さんがいて、この妹さんがS氏を救ったと言います。 S氏は自分の部屋ではなく、妹さんの部屋にずっといたようです。
妹さんは何も言わなかったそうで、ようは、あえて何も聞かなかったということですね。それが、心地良かったと言っています。 ある時、S氏が「仕事で何もできなくて、辛かった」と妹さんに言うと、「ふーん、辛かったんだ」と答えたそうです。
そうです。 妹さんはS氏を受け入れ、容認し、傾聴とオウム返しをしていたのです。 これは、心理カウンセラーのスキルなのです。 きっと妹さんは何も知らず、うつになったお兄さんを正しく救ったのです。
それから、S氏は回復に向かい、今では全国を飛び回るコンサルタントです。 会社は辞めて起業されたとのことです。
うつは誰にでも起こりうることです。脳が疲れてしまって休養を欲しているのです。 そのような時は、自分の今の気持ちを感じてみてください。
頑張っている自分を認めてあげてください。ゆっくり焦らず。 明日の不安というのは、自分が作り出しいる幻想に過ぎません。
今日も、あなたにとって幸せな一日となりますように。
コメントを残す